Vegan/Vegetarian (ヴィーガン/ベジタリアン)
ベジタリアンとは野菜中心の生活をする「菜食主義者」の総称です。
ベジタリアンを選ぶ理由
欧米文化が世界中に広がる中で、肉食化が進んでいるといいます。この肉食中心による健康への影響や地球環境への課題意識などにより、ベジタリアンが増えているといいます。
- 健康面でのベジタリアン
生活習慣病などの病気への対策や、健康意識からベジタリアンになる人がいます。また、体質的に肉や乳製品が合わずないことから、ベジタリアンを選ばざるをえない人もいます。
- 宗教が関係するベジタリアン
世界の宗教の中には、菜食主義を奨励しているものが多くあります。殺生を禁じているものや、肉食を禁じていないがハラールミート(イスラム教徒がアッラーの名を唱えて屠殺したもの)を容認しているものなど様々です。
- 倫理的な理由
家畜や養殖などに対する倫理的な問題からベジタリアンを選ぶ人が増えています。いのちの食べ方などの映画も話題となりました。
- 環境負荷
家畜から出る二酸化炭素やメタンガスの排出、大量の水の使用、放牧による伐採、輸送等による二酸化炭素の排出など、野菜などの植物に比べると様々な地球への影響が大きいと言われています。また、このまま世界の人口が増え続けると肉の消費量が増えることで、さらに環境への負荷が上がると言われています。
ベジタリアンの種類
植物性食品(プラント)をベースに、何まで許容するかということでタイプが分かれます。
ヴィーガン(ピュア・ベジタリアン)
ヴィーガンは、野菜以外を取らず、蜂蜜やゼラチンなども含めた動物由来をすべて排除します。ヴィーガンの中で、食事以外の服などの製品も含め動物由来をすべて排除するタイプとそうでない場合に分かれます。動物に苦しみを与えること全てから避ける傾向にあります。
ラクト・ベジタリアン
植物性食品に加え、乳製品を食べます。
ヴィーガン + 乳製品
ラクト・オボ・ベジタリアン
植物性食品に加え、乳製品と卵を食べます。チーズはOKの、欧米ベジタリアンです。
ヴィーガン + 乳製品 + 卵
ラクト・ベジタリアン + 卵
ここまでがいわゆるベジタリアンという分類になります。
新しいベジタリアンの種類
考え方の多様化によって、新しいタイプのベジタリアンが増えてきています。
ぺスコ・ベジタリアン
植物性食品に加え、乳製品と卵と魚を食べます。日本人に合う形で、シーフードベジタリアンと呼ばれることもあります。
ヴィーガン + 乳製品 + 卵 + 魚
ラクト・オボ・ベジタリアン + 魚
ポーヨー・ベジタリアン
植物性食品に加え、乳製品と卵と魚と鶏肉を食べます。牛と豚を主に避けるタイプです。
ヴィーガン + 乳製品 + 卵 + 魚 + 鶏肉
ペスコ・ベジタリアン + 鶏肉
フレキシタリアン
普段は肉を食べるが、食べない日を作るということで、肉食の量を減らそうとするタイプです。
フリーミートマンデーとか、月曜断肉など、いろいろとやりかたがあるようです。